
土地を売却する際、建物を取り壊して更地にした後に、土地の表面を「整地」すべきか悩む売主様は少なくありません。
整地には費用がかかりますが、適切に行うことで売却に良い影響を与える可能性もあります。
ここでは、土地売却における整地の意味、行うことのメリット・デメリット、費用相場、そして整地が必要かどうかを判断するポイントについて、分かりやすく解説します。
土地売却における「整地」とは?
土地売却で使われる「整地」とは、土地の表面を綺麗に整え、次に利用しやすい状態にする作業です。
見た目を整え、買主様に良い印象を与えることを目的とします。
●土地を平らにならす基本的な作業
土地売却における整地は、表面の不要物(雑草、石、ゴミなど)を取り除き、凹凸をなくし平らにする作業です。
建物解体後の基礎撤去や地中埋設物除去後の均し、掘削・盛土・転圧なども含みます。
土地を物理的に整え、見栄えと使いやすさを向上させます。
●買主が利用しやすい状態にする
整地を行う主な目的は、土地の見栄え向上と買主が利用しやすい状態にすることです。
平らで綺麗な土地は、買主様が家を建てるイメージを持ちやすく、工事も容易と思われがち。
買主の購買意欲を高め、スムーズな売却につながり、隠れた問題の懸念も減ります。
土地を整地するメリット・デメリット
整地を行うかどうかは、かかる費用と得られる効果を比較して判断する必要があります。
売却を有利に進める可能性はありますが、必ずしもコストに見合う効果が得られるとは限りません。
主なメリットとデメリットを整理しましょう。
●整地のメリット
整地のメリットは、見栄えが良くなり買主への訴求力が高まる点です。
理想の家をイメージしやすく、他の物件と差別化できます。
また、地中状態の懸念が減り、取引がスムーズに進む可能性も。
買主の安心感につながります。
●整地のデメリット
デメリットは費用負担が大きいことです。
土地の状況で数十万~数百万円以上かかり、地中障害物が見つかるとさらに高額になるでしょう。
また、かけた費用が売却価格に全額上乗せされるとは限らず、費用が無駄になるリスクもあります。
整地の種類と費用相場
「整地」にはいくつかの種類があり、行う作業のレベルで費用も大きく変わります。
どのような整地があるのか、そしておおよその費用相場を知っておきましょう。
整地の種類と費用は幅広く、雑草やゴミの除去は簡易的な整地で数万円~の比較的低コストで行えます。
土地の凹凸をなくす一般的な整地は、面積や状況により数千円~/㎡で数十万円~かかります。
建物解体後の整地は基礎撤去なども含み、解体費と合わせて数百万円~となります。
整地すべきか?判断するポイント
整地すべきかの判断ポイントは、土地の現状(荒れ具合、高低差など)・想定される買主様(個人かプロか)・周辺の取引事例です。
プロの買主は自分で造成するため整地が不要なことも中にはあるでしょう。
もっとも重要なのは、不動産会社に費用対効果や市場性を相談し、整地が売却にどう影響するか具体的なアドバイスを得ることです。
土地売却における整地は必須ではないですが、土地の見栄え向上や買主への訴求力アップ、取引円滑化に繋がる可能性を秘めています。
しかし費用負担も大きいため、行うべきかは費用対効果を冷静に見極めることが重要です。
ご自身の土地の現状、想定される買主様、周辺市場の状況、整地にかかる費用を総合的に考慮し、必ず複数の不動産会社に相談して判断しましょう。
プロの視点からのアドバイスが、整地が売却成功の一助となるか判断するうえでもっとも確実です。
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