
マイホームの売却は、人生で数少ない大きな取引です。成功すれば新しい生活への資金が得られますが、一つ間違えると売却が長期化したり、思わぬトラブルに巻き込まれたりするリスクがあります。
特に、売主の善意ではない思い込みや情報不足から生まれるNG行動は、売却の失敗に直結します。
この記事では、家の売却を検討しているあなたが、後悔なくスムーズに取引を完了できるよう、「売却前」「売却活動中」「契約後」のフェーズごとに、絶対にやってはいけないNG行動と、その回避策を詳しく解説します。
査定額の高さだけで不動産会社を選ぶ
不動産会社は売却依頼を獲得するために、意図的に相場より高い査定額を提示することがあります。
これは釣り餌のようなもので、売主の期待を煽り契約を獲得した後、数ヶ月経っても売れなければ市場が受け入れていないと理由をつけて大幅な値下げを要求してくるケースが少なくありません。
適切な価格でスムーズに売るためには、複数の会社に査定を依頼し、査定額の根拠を比較することが必須です。
その際、査定額が高いことよりも、なぜその価格になるのかを論理的に説明できるか、地域での実績が豊富か、そして担当者との相性を重視して判断しましょう。
●住宅ローン残債を無視した独断での行動
住宅ローンが残っている家を売却する場合、金融機関は物件に抵当権を設定しています。
金融機関に無断で売却活動を進めることは絶対にやってはいけません。
売却するためには、決済時に売却代金でローンを完済し、抵当権を抹消する手続きが必要です。
売却活動を開始する前に、必ず金融機関に相談し、残債の状況と売却の意向を伝えましょう。
物件の不利な情報や瑕疵を意図的に隠す
売主には、物件の状況を正直に買主に伝える「告知義務」があります。
雨漏り、シロアリ被害、過去の事件・事故、土壌汚染など、知っているにもかかわらず隠して売却した場合、引渡し後に買主が発見すれば契約不適合責任を問われます。
この責任により、損害賠償や契約解除を求められる可能性があり、売主は大きな金銭的・精神的負担を負うことになります。
不利な情報や瑕疵は隠さず必ず不動産会社に伝え、物件状況報告書や付帯設備表に正確に記載しましょう。
正直に開示することで、買主も納得した上で購入でき、売却後のトラブルを防げます。
●内覧時の準備や対応を怠る
内覧は、買主が購入を決めるための最も重要なプロセスです。
内覧前の清掃・整理整頓を怠り、物件にゴミや私物が散乱した状態を見せるのはNGです。
物件の印象が大幅に悪化し、売却機会の損失につながります。
また、内覧希望の申し出に対し、曜日や時間を限定するなど、柔軟な対応ができないことも、売却長期化の原因となります。
可能な限り内覧を受け入れ、水回りや玄関など、特に目につく場所を念入りに清掃し、良い印象を与えられるように準備しましょう。
契約内容を確認せず署名・捺印する
売買契約書には、引渡し期日、代金の支払い方法、契約不適合責任の範囲、そして契約解除に関する規定などが詳細に定められています。
契約締結後、売主側の都合で一方的にキャンセルしたり、契約内容に違反したりした場合、買主に対して高額な違約金を支払うことになります。
契約書は必ず事前に受け取り、不動産会社の担当者と一つずつ内容を確認し、不明点や疑問点は解消してから臨みましょう。
●引渡し時に残置物を残す
売買契約において、原則として家は空っぽの状態で引き渡すことになっています。
残置物を残したまま引渡し期日を迎えることは、契約違反にあたります。
引渡しまでに、家財や不要なものはすべて処分し、清掃を済ませておく必要があります。
事前に不動産会社と残置物がないかを確認し、計画的に処分を進めましょう。
まとめ|家の売却は情報開示とプロへの相談が鍵
家の売却で失敗を避けるためには、「情報開示の徹底」「相場の把握」「不動産会社の比較」が不可欠です。
高すぎる査定額に惑わされたり、不利な情報を隠したりする行為は、必ず後で大きなリスクとなって跳ね返ってきます。
誠実な情報開示を心がけ、信頼できる複数の不動産会社から査定を受けて比較することで、あなたの家を最も高く、安全に売却してくれるプロを見つけましょう。
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