不動産を売却するときは、以下の3つの注意点を知っておきましょう。
- ・不動産会社との媒介契約は1社のみにする
- ・不動産業界の繁忙期は避ける
- ・売却前に家の修繕はしない
●不動産会社との媒介契約は1社のみにする
不動産会社と媒介契約を結ぶ際は、1社のみにしましょう。
なぜなら、複数の不動産会社と媒介契約を結ぶと、連絡やスケジュール調整などの手間が増えるからです。
また、不動産会社とのやり取りが煩雑になるため、売却活動に集中できなくなる可能性もあります。
不動産会社を選ぶ際は、複数の会社に査定を依頼して比較検討したうえで1社に絞りましょう。
●不動産業界の繁忙期は避ける
不動産業界の繁忙期は、1月から3月、9月から10月です。
なぜなら、転勤や入学などで引っ越しをする人が増えるからです。
繁忙期は、不動産の売却を急いでいる人が多いため、価格交渉で不利になる可能性があります。
そのため、繁忙期を避けて売却時期を検討しましょう。
●売却前に家の修繕はしない
売却前に家の修繕をする必要はありません。
なぜなら、修繕費用を売却価格に上乗せすることが難しいからです。
また、買主がリフォームをする場合、修繕が無駄になる可能性もあります。
ただし、雨漏りやシロアリ被害など、買主が不利益を被る可能性のある箇所は修繕しておきましょう。
不動産売却の流れ
不動産売却を始めてから売却完了までは、6つのステップを踏む必要があります。
- ・売却の準備
- ・不動産会社に査定依頼
- ・不動産会社と媒介契約を締結
- ・売却活動
- ・売買契約を締結
- ・物件の引渡しと残金決済
まずは、売却する不動産の相場や売却にかかる費用を調べましょう。
相場や費用を把握しておくことで、売却計画を立てやすくなります。
売却の準備ができたら、不動産会社に査定を依頼しましょう。
査定価格は不動産会社によって異なるため、複数社に依頼することがおすすめです。
査定価格に納得ができ、信頼できる不動産会社が見つかったら、媒介契約を結びます。
媒介契約には、一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3種類があります。
それぞれの特徴を理解して、最適な媒介契約を選びましょう。
媒介契約を締結したら、売却活動を開始します。
不動産会社の担当者と相談しながら、売却価格や売却方法を決めましょう。
購入希望者が現れて、売却条件の合意ができたら、売買契約を結びます。
売買契約を結ぶ際は、契約内容をしっかりと確認しましょう。
契約内容に納得ができたら、手付金を受け取ります。
最後に、買主から残金を受け取り、物件の引渡しと所有権移転の手続きをすれば、売却完了です。
不動産売却で失敗しないためのポイント
不動産売却で失敗しないためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- ・売却理由を明確にする
- ・売却時期を慎重に検討する
- ・複数の不動産会社に査定を依頼する
●売却理由を明確にする
不動産を売却する理由を明確にしましょう。
なぜなら、売却理由によって売却戦略が変わるからです。
たとえば、住み替えのために売却する場合、売却と購入のタイミングを合わせる必要があります。
また、相続した不動産を売却する場合、税金や相続の手続きについても考慮しなければなりません。
売却理由を明確にすることで、売却戦略を立てやすくなり、売却活動をスムーズに進められます。
●売却時期を慎重に検討する
不動産を売却する時期は、慎重に検討しましょう。
なぜなら、売却時期によって売却価格が変わる可能性があるからです。
一般的に、不動産の価格は、景気や金利などの影響を受けます。
たとえば、景気が良いときは不動産の価格が上がりやすく、景気が悪いときは不動産の価格が下がりやすいです。
そのため、不動産の価格動向を把握して、売却時期を検討しましょう。
●複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産会社によって査定価格が異なるため、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
複数の査定価格を比較することで、不動産の相場を把握できます。
また、不動産会社の担当者の対応や提案力なども比較することで、信頼できる不動産会社を見つけやすくなります。
不動産会社を選ぶ際は、査定価格だけでなく、担当者の対応や実績なども考慮して選びましょう。