気づけば家の中が物で溢れかえってしまったという経験がある方も多いと思いますが、一度散らかった住宅を片付け、さらに売却するとなると大変な労力が必要です。
もし両親や親族が一人で暮らせなくなるなどして、その家が必要なくなった場合、どのように売却を進めていけば良いのでしょうか。
散らかった家の売却方法には三種類ある
散らかった家を売却する方法には大きく分けて3種類の方法があります。
それぞれの方法について詳しく紹介していきますので、メリット、デメリットも合わせて見ていきましょう。
●ゴミを残したまま売却する
一つ目は、ゴミや散らかった物をそのまま残して売却する方法です。
散らかった物を自力で処分したり片付けたりするのは非常に骨の折れる作業ですし、高齢者の方や病気やケガをしている方は思うように片付けをすることが難しいでしょう。
実はゴミを残したまま買い取ってくれる不動産会社も存在しますので、諦めずに一度ご相談することをおすすめします。
ゴミを残したまま売却すると、片付ける手間や労力がかからないという点や、買取が成立することによって確実に物件を手放すことができるといったメリットがあります。
しかし、ゴミを処分する費用などを差し引きすると安い価格で買い取られてしまう可能性や、そもそも買取をしてくれる不動産会社がなかなか見つからない可能性もあります。
●ゴミを処分してから売却する
二つ目の方法がゴミを処分してから売却するというものですが、一般的にはこのやり方が用いられることが多いです。
ただし、ゴミの量によってはかなりの労力がかかったり、一つ一つ持ち物を処分していくことで結局高い費用がかかるケースもありますので、急いで買い取ってもらいたいという方にはおすすめできません。
ただし、不用品回収会社やゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼するよりは、自分で片付ける方が安く、持ち物の分別もしやすいといったメリットがあります。
また、できるだけ元の状態に戻すことによって高い価格で売れる可能性があり、立地等の条件によっては需要が高い物件に変わる可能性があります。
●更地にして売却する
三つ目の方法は、ゴミを処分し、建物も解体してから売却するという方法です。
この方法は最も時間、費用、労力を要することになりますが、建物の築年数が古い場合には有効だと言えるでしょう。
築年数が古い建物に関しては基本的に資産価値が落ちてしまうことが多いですが、土地に関しては築年数は関係ありません。
よって、土地だけの状態にしてしまった方がその後の用途に合わせた建物を建てることができるので、需要が高まる可能性があります。
ただし、ゴミを処理したり、更地にする時間、労力がかかることから、売却に時間がかかっても良いという方向けの方法です。
売却する際の手順を紹介
散らかった家を売却するには大きく分けて3種類の方法がありますが、いずれの方法もメリット、デメリットが存在します。
ゴミを処分してから売却したいとなった場合、まずはできるだけ物件を元の綺麗な状態に戻していく作業が必要です。
散らかったゴミや持ち物の処分、片付けを行い、劣化している箇所は補修をしてから売却に出した方が高い金額で売れる可能性があります。
物件をできるだけ綺麗な状態に近づけたら、今度はどの物件がどのくらいの価格で売れるのかを自分で調べると良いでしょう。
基本的に物件を売却する際には不動産会社を通じて依頼する方が多いと思いますが、実際に査定に出してみて、査定価格を算出してもらいましょう。
自分で調べた価格相場とかけ離れていないかどうかを確認したり、相場よりも安い場合は何が原因なのかを知っておくことが大切です。
また、査定を依頼する際には一社だけではなく、比較検討を行うためにも複数の業者に依頼した方が良いとされています。
●不動産買取か仲介かを選ぶ
売却には不動産会社に直接物件を買い取ってもらう方法か、一般に向けて販売活動を行ってもらう仲介か、2種類から選ぶことができます。
早く買い取ってもらいたいなら不動産買取を、高く買い取ってもらいたいなら仲介を選ぶと良いでしょう。
まとめ
基本的にはゴミをそのままにしておくよりも、処分したりハウスクリーニングなどを行い、綺麗な状態にしてから売却した方が売れる確率が上がり、価格も高くなる可能性があります。