お手持ちの不動産、もしくは相続した不動産を売却したいとお考えの際に問題となるのが「不用品」ではないでしょうか。
新居に引っ越す予定がある場合がほとんどとは思いますが、中には「これはもう必要ない」と不要なものが出てくるケースも珍しくありません。
できれば売却時に残置物として一緒に処分できれば良いなと思っている方もいらっしゃるでしょうが、そのような状態でも売却することは可能なのでしょうか。
こちらでは残置物を残した状態で売却が可能か否かについて、詳しくご紹介していきます。
売却方法によって対応が異なる
不動産を売却する際には仲介と買取の二種類がありますが、それぞれのやり方によって当然売却価格、売却の流れなど大きく異なります。
残置物に関しても両者の方法によって大きく異なりますので、これから売却予定の方は売却方法に合わせてどのような対応をすれば良いのかぜひ参考にしてみてください。
●仲介なら自分で処理をする
売却方法に仲介を選んだ場合は、一般的に売主が残置物を処理する必要があります。
もし仲介による売却を検討している場合は、完全に家の中を綺麗にした状態で不動産会社に相談するとスムーズです。
残置物が残っている状態でももちろん不動産会社に仲介を依頼することは可能ですが、基本的には不動産会社から「買い手が見つかるまでに残置物を処理してください」と言われるはずです。
どのような条件の不動産を保有しているかにもよりますが、条件が良い不動産の場合はすぐにでも買い手が見つかる可能性もあります。
販売活動が長期化するのであれば残置物を残したまま相談しても構わないとされていますが、「買い手が見つかったけど残置物が残っている」という状態になると引き渡しが遅れ、トラブルの原因になります。
●不動産買取なら不動産会社が処理をする
一方仲介ではなく不動産会社に不動産を買い取ってもらう場合は、不動産会社が残置物を処理します。
不動産買取では仲介の約7割程度での買値になるので、価格は安くなってしまう分、売主が残置物を処分する必要がないというのが魅力です。
この7割という数字には残置物の処分の他に、リノベーション、古家の取り壊しなどの費用も含まれていますので、それらにかかる費用を差し引いて価格が7割程度にとどまってしまうのです。
自分で残置物を処分するのが面倒という方や、急いで不動産を手放したいという方は買取を選んだ方が効率的ですね。
不用品の処分に困った場合はどうする?
仲介を選ぶと基本的には自分で残置物を処理する必要が出てくるため、今度は「どうやって不用品を処分したら良いか分からない」という疑問が現れるでしょう。
不動産の処分に困った場合はいくつか方法がありますので、下記を参考にスムーズに処理できると良いですね。
●時間がないなら不用品回収業者に依頼する
離婚や相続などの複雑な事情で早く不動産を手放したいとか、現金化したいという方はそもそも買取を依頼するかもしれません。
しかし、中には「高く売りたい」という希望をお持ちの方もいらっしゃるため、仲介を選ぶ方も存在します。
そういった場合、早く不用品を処理しなくてはならないという問題が発生しますので、自分で全ての不用品を処分するのは難しいかもしれません。
そういった場合は一つ一つ不用品を自力で処分するのではなく、不用品回収業者に依頼してまとめて残置物を引き取ってもらうのが得策です。
不用品回収業者の中には「即日対応」とか「夜間対応」といった文言を打ち出している業者も存在しますので、急ぎの方はそういった業者を探しましょう。
●余裕があるなら自分で一つ一つ処分する
そこまで早く不動産を手放さなくても良いというような、時間に余裕のある売主もいらっしゃいます。
そういった場合は急いで不用品を処分する必要がないため、自力で一つ一つリサイクルショップや買取専門店に持っていけるものを持っていきましょう。
価値のありそうなものや需要が高そうなものであれば、誰かに譲ったり、フリマアプリなどを利用するのも良いですね。
まとめ
売却方法に仲介を選ぶか、買取を選ぶかによって残置物への対応は異なります。
もし将来的に不動産を手放す予定がある方は、早めに残置物への対応や依頼する業者を検討しておきましょう。